癒し ヒーリング 前世物語2016-06-02 Thu 12:50
ヒーリングサロン Luce・ルーチェ>(三重県鈴鹿市)の ホームページはこちらをクリック→→ヒーリングサロンLuce 〰前回の続きです〰 僕にとっての少女に抱いた感情は初恋だったのだと思う。 川のほとりへ行く用事はどちらかというと好きではなかった。 でも、一瞬で好きになった。 少女と共に。 これが僕の初恋だったのだ。 僕は木こり以外の人と話す機会はほとんどなかった。 世の中には、こんなに綺麗な人がいるのかと思った。 何しろ木こりの身なりしか見た事がなかったからだ。 少女の姿と比較すると、僕と木こりがいかに汚いかがわかった。 少女は川のほとりで、僕に背を向けて草を摘んでいた。 僕が川の水を汲むと、少女が水が飛び散る音に気付きこちらを向いた。 少女は最初は音に驚いた様子だった。 一瞬、僕をうつろな目で見つめていたが、すぐに笑顔で応じてくれた。 少女は僕に手を振りながら去って行った。 僕はしばらく動けなかった。 『一瞬、僕をうつろな目で見たのは何故だろう?』 理由はわからなかったが、少女の笑顔を思い出すとどうでもよくなった。 そして何より妙な気分だった。 これから、いつでも会えるという不思議な確信が生まれていた。 何故かはわからない。 これから素敵な事が始まるのだろうという、根拠のない自信だった。 ![]() |
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